ダンジョン5巻よもやま話『ダンジョンクリーナー』はめっちゃ良いよねという話
※この記事は『ダンジョン飯5巻』に関するネタバレを含んでいます。
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突然ですが自分は5巻のよもやま話『ダンジョンクリーナー』が好きです。
(九井諒子『ダンジョン飯(5)』p199 /KADOKAWA エンターブレイン)
この話、ここまで大きな規模のダンジョンの生成と維持にはとてつもない設備と金がかかる!という内容で、初見時はさらっと読み、「おそらく狂乱の魔術師はめちゃくちゃ金持ち!」というオチに違和感を感じました。
では狂乱の魔術師は「工事費」「土地代」「設備費」…などの金をどこに回すのか?誰に頼むのか?関係者がいないならこれらの仕事は自分で全て出来るのか…?と。
今まで少しずつ魔力や魔物に関する設定が明かされてきた黄金城ダンジョンが、金のかかった設備で保たれているというのは変だと。
この時点で気づいた方もいるかもしれませんが、この疑問を持つことは自然で、実際ここにあるのはいつも通りのダンジョン豆知識を披露する文脈ではありません。
この1ページ漫画でのマルシル は、「ダンジョンの構造をみんなに教えている」という風で解説をしていますが、実のところマルシルは人間の法にのっとった極端に理論的な話をしています。
これは1巻でマルシルがマンドレイクを採集する際に、犬に紐をつけて引っ張るしかない!と主張した話に通じます。
つまり狂乱の魔術師とダンジョンについての豆知識…と見せかけて、「マルシルの頭の硬さ」を語るエピソードだったという構成です。
…すごく良くないですか??